左肩が痛い原因とは?考えられる病気・危険な症状・対処法を医療情報に基づいて解説

1.左肩が痛い原因は?まず考えられる4つのケース

「左肩だけ痛いけど、ただの肩こりかな?」と気になりますよね。左肩が痛いときは、肩そのものだけでなく、首や神経、まれに胸部の病気など、いくつかの原因が考えられると言われています。痛み方や腕の動かしづらさ、胸の違和感なども一緒に確認してみましょう。

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左肩の筋肉・関節のトラブル

「腕を上げると痛い」「寝返りをするとズキッとする」という場合は、肩こりのほか、四十肩・五十肩(肩関節周囲炎)、腱板損傷などが関係している可能性があると言われています。四十肩・五十肩では肩の動きが悪くなり、夜中に痛みを感じるケースもあるようです。

また、腕を上げたときに肩周辺で痛みが出る場合、腱板などが肩の中で擦れたり挟まったりするインピンジメントが関係するケースもあります。「肩こりだろう」と自己判断せず、痛みが続く場合は医療機関へ相談することが大切です。

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引用元:https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/frozen_shoulder.html

首(頚椎)の異常による痛み

「肩だけじゃなく、首から腕まで痛いんだけど……」という方は、首が原因になっている場合もあると言われています。たとえば頚椎症や頚椎椎間板ヘルニアなどで神経が圧迫されると、肩から腕にかけて痛みやしびれが出ることがあります。

特に、首を動かしたときに症状が強くなる、手や指までしびれるといった場合は、肩だけの問題とは限りません。症状が長引くときは、整形外科などで状態を確認してもらうとよいでしょう。

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内臓の病気による関連痛

「左肩が痛い=心臓病なの?」と不安になる方もいるでしょう。左肩の痛みだけで心臓の病気とは判断できませんが、狭心症や心筋梗塞などでは胸の圧迫感や痛みが周辺へ広がる場合があると言われています。

また、大動脈解離では突然の激しい胸痛、気胸では突然の胸痛や息苦しさがみられることがあります。肺炎や肺・胸膜の病気でも胸痛を伴うケースがあるため、肩の痛みと同時に胸の痛み、息苦しさ、冷や汗などがある場合は、すみやかに医療機関へ相談することがすすめられています。

引用元:https://www.jrs.or.jp/citizen/faq/q08.html
引用元:https://www.jrs.or.jp/citizen/disease/g/g-04.html

外傷・スポーツ障害

「転んでから左肩が痛い」「運動したあとから痛みが抜けない」という場合は、外傷やスポーツによる負担も考えられると言われています。転倒や衝突による打撲だけでなく、投球やラケット競技など、肩を繰り返し動かすスポーツでは筋肉や腱に負担がかかることがあります。

痛みを我慢して動かし続けると症状が強くなる可能性もあるため、腫れや強い痛み、腕を動かしづらい状態が続く場合は、早めに医療機関へ相談してみてください。

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2.左肩が痛いときに危険な症状とは?すぐ病院へ行くべきケース

左肩の痛みは、肩や首の筋肉・関節が原因になることが多い一方で、なかには早めの対応が必要なケースもあると言われています。「肩が痛いだけだから様子を見よう」と思っていても、ほかの症状が一緒に現れている場合は注意が必要です。

「どんな症状があれば急いだほうがいいの?」と迷ったら、痛み以外の体の変化にも目を向けてみましょう。ここでは、救急での対応がすすめられる症状と、整形外科への来院を検討したい症状について紹介します。

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救急受診が必要な症状

左肩の痛みに加えて、胸の痛みや圧迫感、息苦しさ、冷や汗、吐き気、意識が遠のくような症状がある場合は、心臓や大きな血管、肺などの病気が関係している可能性もあると言われています。

たとえば、胸を締め付けられるような痛みが続く、呼吸が苦しい、突然冷や汗が出る、気分が悪くなる、意識がもうろうとするといった症状は、急性心筋梗塞や大動脈解離などでみられることがあるようです。

「肩だけが痛いから大丈夫」と決めつけるのではなく、普段とは違う強い症状を伴う場合は、自分で移動せず救急車を呼ぶことがすすめられています。

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整形外科を受診した方がよい症状

一方で、腕が上がらない、夜になると痛みが強くなる、しびれが続く、痛みが長期間改善しないといった症状は、肩や首の病気が関係している可能性があると言われています。

「服を着替えるだけでも肩が痛い」「髪を結ぼうとしても腕が上がらない」という状態は、四十肩・五十肩や腱板損傷などでみられることがあります。また、首から腕、指先までしびれが広がる場合は、頚椎の異常によって神経が圧迫されているケースも考えられるようです。

数日たっても痛みが変わらない、少しずつ強くなっている、日常生活に支障が出ている場合は、無理をせず整形外科へ相談すると原因を確認しやすくなります。早めに状態を把握することで、自分に合った対応を検討しやすくなると言われています。

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3.左肩が痛いときの対処法

「左肩が痛いけど、自宅で何をすればいいの?」と迷う方も多いでしょう。左肩の痛みは、肩こりのような筋肉の緊張から、肩関節の炎症、首の神経への負担など、原因によって適した対応が異なると言われています。

そのため、むやみに揉んだり無理に動かしたりするのではなく、まずは痛みの強さや出始めたきっかけを確認することが大切です。ここでは、左肩が痛いときに取り入れやすい対処法を紹介します。

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安静にする

「痛いけど、動かしたほうがいいのかな?」と悩むところですよね。強い痛みがある時期は、無理に肩を動かさず安静にすることがすすめられる場合があります。

日本整形外科学会では、五十肩などで痛みが強い急性期には、三角巾やアームスリングなどを使って安静を図る方法があると紹介されています。一方で、長期間まったく動かさない状態が続くと肩の動きが悪くなることもあると言われています。痛みの程度を見ながら無理をしないことがポイントです。

引用元:https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/frozen_shoulder.html

冷やす・温める判断

左肩が痛いとき、「冷やすの?それとも温めるの?」と迷いやすいですよね。

突然痛みが出た直後や、腫れ・熱っぽさがある場合は、炎症が関係している可能性があるため、状態によって冷却が用いられることがあります。一方、慢性的な肩こりや急性期を過ぎた肩関節周囲炎では、入浴や蒸しタオルなどで温める方法が取り入れられると言われています。

ただし、原因によって対応は変わるため、強い痛みがある場合は自己判断だけで続けないようにしましょう。

引用元:https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/frozen_shoulder.html
引用元:https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/stiffed_neck.html

ストレッチ・セルフケア

「固まった感じがするから、ストレッチをしたほうがよさそう」と考える方もいるでしょう。肩こりなどでは、適度な体操や運動が予防・対策として取り入れられていると言われています。

ただ、痛みを我慢して強く伸ばすのはおすすめできません。日本整形外科学会でも、症状によっては緩やかなストレッチが役立つ一方、痛みを我慢して行うと逆効果になる場合があるとされています。

肩を大きく回したり強く押したりするよりも、「気持ちよく動かせる範囲」を目安にすることが大切です。

引用元:https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/stiffed_neck.html
引用元:https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/sprained_neck.html

市販薬は使える?

左肩の痛みに対しては、湿布や塗り薬などの一般用医薬品が使われる場合もあります。肩こりに伴う肩の痛みや筋肉痛、関節痛などを対象とした鎮痛消炎薬も市販されています。

とはいえ、「痛いから、とりあえず湿布を貼れば大丈夫」というわけではありません。薬によっては皮膚炎や光線過敏症などの副作用が報告されているものもあります。

持病がある方や、ほかの薬を飲んでいる方、症状が長引いている方は、薬剤師や医療機関に相談してから使うことがすすめられます。

引用元:https://www.pmda.go.jp/safety/info-services/drugs/calling-attention/safety-info/0104.html

やってはいけないこと

左肩が痛いと、「揉めば楽になるかも」「動かせばほぐれるはず」と考えてしまうこともありますよね。しかし、強い痛みがある状態で無理なストレッチをしたり、痛みを我慢して運動を続けたりすると、かえって症状が強くなる場合があると言われています。

また、転倒やスポーツのあとに強い痛みが出た場合、腕が上がらない、しびれがあるといった症状があるときも、自己流のマッサージだけで様子を見続けるのは避けたほうがよいでしょう。

「いつもの肩こりと違うな」と感じた場合は無理をせず、整形外科などの医療機関へ相談することが大切だと言われています。

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4.左肩が痛いときは何科を来院する?

「左肩が痛いけれど、何科へ行けばいいの?」と迷う方は少なくありません。実際には、痛みの原因によって適した診療科が異なると言われています。

たとえば、肩を動かすと痛む場合と、胸の痛みや息苦しさを伴う場合では、考えられる原因が異なります。そのため、症状の特徴を確認しながら来院先を選ぶことが大切です。ここでは、それぞれの診療科の特徴と、整骨院・接骨院との違いについて紹介します。

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整形外科

「肩を上げると痛い」「腕が動かしにくい」といった症状がある場合は、まず整形外科への来院が検討されると言われています。整形外科では、骨・関節・筋肉・腱・神経など運動器の病気やけがを専門に診ています。レントゲンやMRIなどの検査を行い、痛みの原因を確認したうえで対応を検討する流れが一般的です。

四十肩・五十肩や腱板損傷、頚椎症などが疑われる場合も、まず整形外科で状態を確認すると原因を把握しやすいと言われています。

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循環器内科

「肩の痛みと一緒に胸が締め付けられるように痛む」「左腕まで痛みが広がる」といった場合は、心臓の病気が関係している可能性もあると言われています。狭心症や心筋梗塞などでは、胸の痛みだけでなく左肩や左腕に痛みが広がることがあるためです。

また、胸の圧迫感や冷や汗、息苦しさ、吐き気などを伴う場合は、循環器内科だけでなく救急外来での対応が必要になるケースもあるとされています。自己判断で様子を見続けるのではなく、早めに医療機関へ相談することがすすめられています。

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呼吸器内科

咳が続いている、息苦しさがある、深呼吸をすると胸や左肩が痛むという場合は、肺や胸膜の病気が関係していることもあると言われています。肺炎や気胸などでは、肩周辺に痛みを感じるケースも報告されています。

呼吸器内科では、胸部レントゲンやCTなどの検査を行い、肺や気管支の状態を確認します。肩だけでなく呼吸器症状もみられる場合は、整形外科だけにこだわらず、呼吸器内科への相談も選択肢の一つと考えられています。

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整骨院・接骨院との違い

「整形外科と整骨院・接骨院は何が違うの?」と疑問に思う方もいるでしょう。

整形外科は医師が在籍する医療機関で、画像検査などを行い、痛みの原因を確認したうえで検査やリハビリテーションなどを実施します。一方、整骨院・接骨院では柔道整復師が施術を行い、主に捻挫や打撲、肉離れなどの外傷への対応が業務範囲とされています。慢性的な肩こりや四十肩・五十肩などは、整骨院・接骨院で健康保険の対象にならない場合があるため、注意が必要です。

左肩の痛みの原因がはっきりしない場合や、強い痛み、しびれ、胸の症状を伴う場合は、まず整形外科などの医療機関で状態を確認してから、その後の対応を検討すると安心と言われています。

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5.左肩の痛みに関するよくある質問(FAQ)

左肩が痛いと、「これって心臓?」「放っておいて大丈夫?」と不安になりますよね。ここでは、左肩の痛みについてよくある疑問をまとめます。

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左肩だけ痛いのは心臓病ですか?

左肩だけが痛いからといって、必ずしも心臓病とは限らないと言われています。肩こりや四十肩・五十肩、首の神経への負担などでも左肩に痛みが出ることがあります。

一方で、狭心症や心筋梗塞では、胸の痛みや圧迫感に加えて、左肩や左腕へ痛みが広がる場合があるとされています。「胸も苦しい」「冷や汗が出る」「吐き気がある」といった症状を伴う場合は、自己判断せず早めに医療機関へ相談することが大切です。

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左肩が痛くて腕が上がらない原因は?

「腕を上げようとすると左肩が痛い」という場合は、四十肩・五十肩(肩関節周囲炎)や腱板損傷などが関係している可能性があると言われています。

特に、髪を結ぶ、服を着替える、高い場所の物を取るといった動作がしづらい場合は、肩関節の動きが低下しているケースもあるようです。また、転倒やスポーツのあとに急に腕が上がらなくなった場合は、外傷が関係していることもあります。痛みを我慢して無理に動かさず、症状が続く場合は整形外科へ相談するとよいでしょう。

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寝違えでも左肩は痛くなりますか?

寝違えによって、首だけでなく左肩周辺まで痛みを感じることはあると言われています。寝ている間の姿勢などによって首まわりの筋肉や関節に負担がかかると、首から肩にかけて動かしたときの痛みが出る場合があります。

「朝起きたら急に痛くなった」「首を左右に向けると肩まで痛む」といった場合は、寝違えが関係している可能性も考えられるでしょう。ただし、強いしびれや腕の力が入りづらい状態がある場合は、神経への影響も考えられるため、医療機関への相談がすすめられています。

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左肩の痛みは自然に改善しますか?

左肩の痛みが自然に改善するかどうかは、原因や症状の程度によって異なると言われています。軽い筋肉疲労などでは、負担を減らすことで徐々に楽になるケースもあります。

一方、四十肩・五十肩では症状が長期間続く場合があり、腱板損傷や頚椎の病気などでは適切な検査や対応が必要になることもあるようです。「そのうち改善するだろう」と長く我慢するよりも、痛みが続く、夜眠れない、しびれがある、腕が上がらないといった場合は、早めに整形外科などへ相談することがすすめられています。

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島倉 嘉仁
国家資格:理学療法士 理学療法士として医療現場で培った経験を活かし、現在は健康づくりやスポーツパフォーマンスの向上を目指す方々まで幅広くサポートしています。 ジュニアアスリートの成長段階に合わせた運動指導にも対応。体の使い方だけでなく、栄養面からのアドバイスも含めて総合的に関われるのが私の強みです。 何よりも大切にしているのは「無理なく続けられること」。 一時的な変化よりも、継続できる仕組みづくりを意識しながら、一人ひとりに合ったサポートを心がけています。