鍼とは?期待できる効果・仕組み・痛み・副作用までわかりやすく解説

1.鍼とは?まず知っておきたい基本知識

「鍼って、細い針を体に刺すんですよね?ちょっと怖そう…」

初めて鍼を受ける方なら、こんなイメージを持つかもしれません。鍼は、専用の細い鍼を使い、ツボや筋肉などに刺激を加える施術です。肩や腰など体の不調に対する施術の一つとして利用されていると言われています。

まずは、鍼がどのようなものなのか、基本から見ていきましょう。

鍼治療とは

「普通の注射とは違うんですか?」

はい。鍼施術では、注射針とは異なる専用の細い鍼を使用します。経穴と呼ばれるツボや筋肉など、状態に合わせた場所へ刺激を加えていくのが特徴です。

参考記事でも、肩こりや腰痛、首の痛みなどさまざまな悩みに対して鍼施術が行われていると紹介されています。

引用元:https://acu.takeyachi-chiro.com/

鍼灸の「鍼」と「灸」の違い

「鍼灸って、鍼だけのことじゃないんですね?」

実は「鍼」と「灸」は刺激の方法が異なります。鍼は細い鍼を使ってツボや筋肉などを刺激する方法。一方、灸は主にもぐさを使い、温熱刺激を加える方法と言われています。

どちらを使うかは、体の状態や施術方針によって変わります。

鍼の太さや種類

「鍼って、かなり太いものを刺すのでは?」

そう心配する方もいますが、施術に使われる鍼は非常に細いものがあります。全日本鍼灸マッサージ師会では、一般的な鍼について直径0.2mm程度と紹介しています。

また、長さや太さには複数の種類があり、刺激する場所などに合わせて選ばれると言われています。

鍼灸師は国家資格

「誰でも鍼を刺していいんですか?」

いいえ。日本で鍼を業として行うには「はり師」の免許が必要です。また、お灸を行う場合には「きゅう師」の免許があり、それぞれ国家試験が実施されています。

一般的に「鍼灸師」と呼ばれる方は、はり師・きゅう師の両方の資格を持っているケースが多いと言われています。

ツボに刺す鍼と筋肉などを狙う鍼

「鍼は全部ツボに刺すものだと思っていました」

実際には、ツボだけが対象とは限りません。全日本鍼灸マッサージ師会でも、経穴だけでなく特定の筋肉や各部位などに鍼を用いる方法が紹介されています。

つまり、鍼にはツボを意識した考え方だけではなく、筋肉など体の状態を確認しながら刺激する方法もあるということです。

引用元:https://acu.takeyachi-chiro.com/

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2.鍼にはどんな効果が期待できる?代表的な症状

「鍼って、結局どんな症状に使われるんですか?」

鍼は、肩や腰などの痛みをはじめ、さまざまな不調に対して用いられていると言われています。ただし、どの症状にも同じような効果が期待できるわけではありません。研究の蓄積にも差があるため、症状ごとに考えることが大切です。

肩こり・首こり

肩や首まわりのつらさに対して、鍼が選択肢の一つとして使われることがあります。

「ずっと重だるい感じがある」という場合でも、筋肉だけが原因とは限りません。姿勢や神経、生活習慣などが関係していることもあると言われています。

引用元:https://www.ejim.mhlw.go.jp/public/overseas/c02/01.html

腰痛

「腰痛にも鍼は使われるんですか?」

はい。腰痛は、鍼について比較的多く研究されている症状の一つです。慢性的な腰痛に対して痛みの軽減がみられた研究もありますが、すべての人に同じ変化が出るとは限らないと言われています。

引用元:https://www.ejim.mhlw.go.jp/public/overseas/c02/01.html

膝などの関節の痛み

膝などの関節痛に対しても、鍼が用いられることがあります。とくに変形性膝関節症については研究が行われており、痛みや機能への影響が検討されていると言われています。

ただ、「膝が痛い=鍼だけでよい」と考えず、腫れや強い痛みがある場合は医療機関への来院も検討しましょう。

頭痛

頭痛に鍼が用いられるケースもあります。

「頭痛なら何でも鍼で大丈夫?」

そうとは限りません。緊張型頭痛や片頭痛などを対象に研究されていますが、急に強い頭痛が出た場合などは、まず医療機関で確認することが重要です。

その他の症状について

鍼は肩・腰・膝だけでなく、さまざまな症状を対象に研究されています。一方で、研究結果が十分ではない分野もあります。

鍼はすべての症状に効果があるわけではない

鍼は「何にでも効く施術」ではありません。厚生労働省eJIMでも、症状によって研究結果や根拠の程度が異なると紹介されています。

そのため、今の症状や経過を確認しながら、鍼が自分に合った選択肢なのか考えていくことが大切です。

引用元:https://www.ejim.mhlw.go.jp/public/overseas/c02/01.html

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3.なぜ鍼が効くと言われている?科学的な仕組み

「鍼を刺すだけで、どうして痛みが変わることがあるの?」

不思議に感じますよね。鍼の作用はすべてが解明されているわけではありませんが、神経や血流などとの関係について研究が進められています。厚生労働省eJIMでも、神経系や鍼を刺した周辺組織への作用などが考えられていると言われています。

引用元:https://www.ejim.mhlw.go.jp/public/overseas/c02/01.html

鍼刺激と神経の関係

「鍼は神経にも関係しているんですか?」

鍼で皮膚や筋肉を刺激すると、その刺激が神経を通して体へ伝わると考えられています。人や動物を対象とした研究でも、鍼が神経系の働きに影響する可能性が示されていると言われています。

痛みを抑える仕組みとの関係

私たちの体には、もともと痛みを抑える仕組みが備わっています。

鍼刺激によって、内因性オピオイドと呼ばれる体内物質などが関係し、痛みを伝える経路に影響を与える可能性があると言われています。

「鍼そのものが痛みを消している」という単純な仕組みではない点がポイントです。

鍼刺激と血流の関係

「肩が張っている場所に鍼をすると、血流も変わるんですか?」

鍼刺激によって、刺激した周辺の血液循環に変化が起こる可能性も研究されています。日本鍼灸師会でも、筋肉の血液循環への作用について紹介されています。

ただし、すべての症状が「血流が悪いから起こる」というわけではありません。

引用元:https://www.harikyu.or.jp/acupuncture/acupuncture-02/

自律神経との関係

鍼と自律神経の関係についても研究されています。皮膚や筋肉への刺激によって自律神経の活動が変化し、血管や内臓などの働きに影響する可能性があると言われています。

そのため、「鍼と自律神経」というテーマはよく聞かれますが、「鍼をすれば必ず自律神経が整う」と言い切るのは適切ではありません。

鍼の作用にはまだ解明されていない部分もある

「じゃあ、鍼が効く理由は完全にわかっているんですね?」

実はそうではありません。厚生労働省eJIMでは、鍼の作用は完全には解明されておらず、神経系や体の組織への作用に加えて、非特異的な作用も関係する可能性があると紹介されています。

だからこそ、「自然治癒力を高めるから必ず改善する」と決めつけず、現在わかっていることと、まだ研究途中の部分を分けて考えることが大切です。

引用元:https://www.ejim.mhlw.go.jp/public/overseas/c02/01.html

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4.鍼は痛い?副作用・リスクと施術後の注意点

「鍼に興味はあるけど、痛そうでちょっと怖い…」

そう感じる方は少なくありません。実際、鍼では皮膚に細い鍼を刺すため、刺激を感じることはあります。ただし、感じ方には個人差があり、刺激の強さや刺す場所によっても変わると言われています。

また、鍼は副作用やリスクがまったくない施術ではありません。安心して受けるためにも、事前に知っておきたいポイントを確認しておきましょう。

鍼を刺すときの痛みはどのくらい?

「注射みたいに痛いんですか?」

鍼施術で使われる鍼には非常に細いものがあり、刺す瞬間にほとんど痛みを感じない方もいると言われています。一方で、チクッとした刺激を感じるケースもあります。

痛みへの不安が強い場合は、施術前に鍼灸師へ伝えておくとよいでしょう。

引用元:https://acu.takeyachi-chiro.com/

「ズーン」と感じる鍼特有の刺激とは

鍼を受けたとき、「ズーンと重く感じた」という話を聞いたことはありませんか?

これは鍼特有の刺激として「響き」と呼ばれることがあります。重さやだるさ、広がるような感覚として感じる場合がありますが、感じ方には個人差があると言われています。

「響きが強いほど効果が高い」というわけではありません。

出血・内出血などが起こることもある

鍼を抜いたあとに、ごく少量の出血や内出血が起こることがあります。

「青あざができたら失敗なの?」

必ずしもそうとは限りません。皮膚の下にある細い血管に鍼が触れることで起こる場合があると言われています。ただし、出血が続く場合や症状が強い場合は、施術者や医療機関へ相談しましょう。

感染や臓器損傷などのリスク

鍼には、まれではあるものの感染症や臓器損傷などのリスクもあります。厚生労働省eJIMでは、不適切な施術によって感染症や臓器の穿刺など、重大な有害事象が起こる可能性があると紹介されています。

そのため、「鍼は絶対に安全」と言い切るのではなく、適切な衛生管理や知識を持つ施術者を選ぶことが大切です。

引用元:https://www.ejim.mhlw.go.jp/public/overseas/c02/01.html

施術後に注意したいこと

施術後は、だるさや眠気などを感じる方もいると言われています。

その日は無理に激しい運動をせず、自分の体調を確認しながら過ごすとよいでしょう。違和感が強い場合は我慢せず、施術を受けた施設へ相談してください。

体調や持病などは施術前に伝える

「体調が悪くても鍼を受けて大丈夫?」

体調や服用している薬、持病などによっては注意が必要な場合があります。とくに出血しやすい状態や妊娠中など、気になることがある場合は事前に伝えておくことが重要です。

不安な点を隠さず相談することが、安全に鍼を受けることにつながると言われています。

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5.初めて鍼治療を受ける前に知っておきたいこと

「鍼を受けてみたいけど、何をするのかわからなくて不安…」

初めてならそう感じますよね。鍼を受ける前には、施術の流れや通う頻度、健康保険の扱いなどを知っておくと安心です。ここでは、初めての方が気になりやすいポイントをまとめます。

鍼治療の一般的な流れ

一般的には、まず現在の症状や生活状況を確認し、体の状態を見ながら施術内容を決めていくと言われています。

「いきなり鍼を刺されるんですか?」

施設によって流れは異なりますが、最初に話を聞いたり、動きや筋肉の状態を確認したりしてから鍼を行うケースが一般的です。

引用元:https://acu.takeyachi-chiro.com/

何回くらい通えばいい?

鍼は「○回通えば必ず改善する」と決まっているものではありません。症状の種類や期間、生活習慣などによって必要な回数は変わると言われています。

そのため、最初から回数だけで判断せず、体の変化を確認しながら考えることが大切です。

鍼治療を受ける頻度は?

「毎日受けたほうがいいんですか?」

頻度も一律ではありません。症状が出てからの期間や程度などによって施術計画は変わるため、状態に合わせて相談するとよいでしょう。

健康保険は使える?

鍼は、すべてのケースで健康保険が使えるわけではありません。厚生労働省によると、一定の対象疾患などで療養費の支給を受ける場合には、あらかじめ医師の同意書などが必要です。また、同じ対象疾患について医療機関で検査を受けている期間は、鍼の施術が保険対象にならない場合があります。

引用元:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryouhoken/jyuudou/index.html

鍼灸院を選ぶときのポイント

初めての場合は、はり師の国家資格を持つ施術者がいるか、衛生管理が行われているか、施術内容や料金について説明があるかを確認するとよいでしょう。

「質問しづらい雰囲気じゃないか」という点も、意外と大切です。

医療機関への来院を優先したほうがよい症状

突然の激しい頭痛や胸の痛み、手足の麻痺、意識の異常などがある場合は、鍼灸院だけで様子を見るのではなく、医療機関への来院を優先することが大切です。

原因によっては早めの検査が必要になる場合があります。

鍼についてよくある質問

「鍼は痛い?」「何回通う?」「当日は運動していい?」など、疑問がある場合は施術前に確認しておきましょう。

鍼は人によって刺激の感じ方や施術後の変化が異なると言われています。わからないことをそのままにせず、自分の体調や不安を施術者へ伝えることが、安心して鍼を受けるための第一歩です。

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島倉 嘉仁
国家資格:理学療法士 理学療法士として医療現場で培った経験を活かし、現在は健康づくりやスポーツパフォーマンスの向上を目指す方々まで幅広くサポートしています。 ジュニアアスリートの成長段階に合わせた運動指導にも対応。体の使い方だけでなく、栄養面からのアドバイスも含めて総合的に関われるのが私の強みです。 何よりも大切にしているのは「無理なく続けられること」。 一時的な変化よりも、継続できる仕組みづくりを意識しながら、一人ひとりに合ったサポートを心がけています。