椎間板ヘルニア 再発率はどのくらい?手術後に再発しやすい時期・原因と予防方法を解説

椎間板ヘルニアの再発率はどのくらい?

「椎間板ヘルニアって、一度良くなってもまた再発するの?」と不安に感じる方は少なくありません。実際、椎間板ヘルニアは手術後に再び症状が現れるケースがあると言われています。ただし、「再発率」と「再手術率」は同じ意味ではありません。

そもそも椎間板ヘルニアの「再発」とは?

一般的には、一度症状や画像所見が改善したあと、同じ部位などに再びヘルニアが生じることを「再発」と呼びます。ただ、画像上ではヘルニアが確認されても、痛みやしびれが出ないケースもあると言われています。つまり、画像で再発が見つかったからといって、必ず症状が出るとは限りません。

再発率と再手術率は同じではない

ここは少しややこしいところです。「再発率」はヘルニアが再び生じた割合、「再手術率」は再発などによって、もう一度手術が必要になった割合を指します。そのため、再発した人すべてが再手術になるわけではないと言われています。

手術後1年・2年・5年の再手術率の目安

腰椎椎間板ヘルニア診療ガイドライン2021では、再発ヘルニアに対する累積再手術率は、術後1年で0.5〜4.0%、2年で1.6〜9.6%、5年で1.5〜8.5%とされています。

「思ったより幅があるな」と感じるかもしれません。この差は、手術方法や追跡期間、研究ごとの条件などが異なるためと考えられています。

手術をしていない場合でも症状が再び出ることはある?

あります。そもそも再発に関する研究は手術を受けた人を対象としたものが多く、保存的に経過をみた人の「再発率」を一つの数字で示すのは難しいと言われています。腰痛や足のしびれが再び出ても、必ずしもヘルニアの再発とは限らないため、症状が続く場合は医療機関で確認することが大切です。

研究や再発の定義によって数字が異なる理由

「椎間板ヘルニアの再発率は何%?」と聞かれても、実は一つの数字だけでは答えにくいのが実情です。画像だけの再発、症状を伴う再発、再手術まで必要になったケースでは数字が変わります。そのため、再発率を見るときは「何を再発と定義しているのか」まで確認することが大切と言われています。

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椎間板ヘルニアが再発する原因・再発しやすい人の特徴

「せっかく良くなったのに、なぜまた椎間板ヘルニアが再発したの?」と疑問に感じる方もいるでしょう。再発には一つの原因だけではなく、椎間板の状態や生活習慣、仕事での腰への負担など、さまざまな要素が関係する可能性があると言われています。

椎間板の変性や損傷が残っている

椎間板ヘルニアの手術では、飛び出した椎間板の一部を取り除く方法が行われることがあります。しかし、椎間板そのものを新品の状態に戻すわけではありません。そのため、残った椎間板から再びヘルニアが生じる可能性があると言われています。

重い物を持つ・腰に負担のかかる仕事

「仕事で毎日のように重い物を持つけど大丈夫?」と心配になる方もいますよね。中腰での作業や重量物を繰り返し扱う動作は腰への負担が大きくなりやすいと言われています。一方で、職業上の重労働と再発との関連は研究によって結果が異なるため、「重い物を持つ仕事だから必ず再発する」とは言い切れません。

長時間の座り姿勢や前かがみ

デスクワークや運転で座りっぱなしになったり、前かがみの姿勢を長時間続けたりすると、腰に負担を感じる方もいるでしょう。参考記事でも、長時間の前かがみや中腰、重い物を持つ動作には注意が必要と紹介されています。大切なのは、同じ姿勢を続けすぎないことです。

体重や喫煙などが再発リスクと関連する可能性

喫煙については、椎間板ヘルニアの再発リスクとの関連を示した研究があります。2023年のシステマティックレビューでも、喫煙者は再発の可能性が高かったと報告されています。一方、BMIについては再発との明確な関連が確認できなかった研究もあり、体重だけを原因と考えるのは適切ではありません。

痛みがなくなった直後に無理をしてしまう

「痛くないから、もう普段通りで大丈夫」と急に運動や仕事量を戻したくなるかもしれません。ただ、症状が落ち着いたことと、腰の状態が完全に元通りになったことは同じではありません。再発予防を考えるなら、痛みの状態を確認しながら少しずつ活動量を戻していくことが大切と言われています。

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椎間板ヘルニアが再発したときに現れる症状と見分け方

「最近また腰が痛くなってきた。これって椎間板ヘルニアの再発?」と心配になる方もいるでしょう。再発すると以前と似た症状が現れることがありますが、腰痛だけで再発と判断することはできません。痛む場所やしびれ、足の動かしにくさなども含めて確認することが大切と言われています。

腰痛が再び出た=ヘルニア再発とは限らない

一度椎間板ヘルニアを経験すると、腰が痛むたびに「またヘルニアかも」と考えてしまいますよね。しかし、腰痛には筋肉や関節などさまざまな要因が関係するため、腰痛だけでヘルニアの再発とは言い切れません。

お尻から足にかけての痛み・しびれ

椎間板ヘルニアでは、神経が刺激されることで、お尻から太もも、ふくらはぎ、足先などに痛みやしびれが現れることがあります。「腰よりも足のほうがつらい」というケースもあるため、症状がどこまで広がっているか確認してみましょう。

足に力が入りにくい・歩きにくい

「以前より足に力が入らない」「つまずきやすくなった」といった変化には注意が必要です。神経への影響によって筋力低下が生じることもあると言われています。症状が進行している場合は、自己判断せず整形外科などの医療機関で評価を受けることが重要です。

初回と同じ症状が出ることもある

再発した場合、初めて椎間板ヘルニアになったときと似た症状が現れるケースがあると言われています。「前回と同じ場所がしびれる」「同じように足が痛む」と感じる場合もありますが、症状だけで再発を確定することはできません。

MRIなどの画像検査だけでは判断できない場合もある

MRIは椎間板や神経の状態を確認するために使われます。ただし、画像上ヘルニアが確認されても症状がない人もいるため、画像だけで判断するのではなく、症状や神経学的所見などを合わせて評価することが大切と言われています。

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椎間板ヘルニアの再発を予防するためにできること

「再発率があるのはわかったけど、できればもう繰り返したくない」と思いますよね。椎間板ヘルニアの再発を完全に防げる方法があるわけではありませんが、腰への負担を減らしながら体を動かすことは大切だと言われています。無理のない範囲で、普段の過ごし方を少しずつ見直してみましょう。

痛みが落ち着いた後は段階的に活動量を戻す

痛みが軽くなると、「もう大丈夫」と一気に仕事や運動を再開したくなるかもしれません。ただ、症状が落ち着いた直後に急激に負荷を上げるより、状態を確認しながら少しずつ活動量を戻していくことが大切と言われています。

長時間同じ姿勢を続けない

デスクワークや長距離運転などで同じ姿勢が続くと、腰に負担を感じやすくなる方もいます。30分〜1時間を目安に立ち上がる、軽く歩くなど、「こまめに姿勢を変える」ことを意識するとよいでしょう。

重い物は腰だけで持ち上げない

床にある荷物を腰だけで持ち上げると、腰への負担が大きくなりやすいと言われています。荷物に近づき、膝や股関節を使いながら持ち上げるのがポイントです。急にひねりながら持つ動作も、できるだけ避けたいところです。

適度な運動で体幹・下半身の機能を維持する

再発が怖いからといって、ずっと動かないのもおすすめできません。状態に合わせた歩行や体幹、下半身の運動を続けることで、日常動作に必要な筋力や持久力を保つことにつながると言われています。痛みを我慢して行う必要はありません。

体重管理や禁煙など生活習慣を見直す

喫煙は椎間板ヘルニアの再発リスクとの関連が報告されています。また、体重が増えると日常生活で腰にかかる負担が大きくなることもあります。ただし、体重だけが再発の原因というわけではありません。食事、睡眠、運動、禁煙などを含め、できるところから生活習慣を整えていくことが大切と言われています。

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椎間板ヘルニアの再発が疑われたらどうする?受診の目安

「また足がしびれてきた。再発したら、もう一度手術なの?」と不安になりますよね。しかし、椎間板ヘルニアが再発したからといって、必ず再手術になるわけではありません。症状の強さや神経の状態、画像所見などを確認したうえで対応が検討されます。

痛みやしびれが再び続く場合は整形外科へ

腰痛だけでなく、お尻から足にかけて痛みやしびれが続く場合は、整形外科などの医療機関で相談しましょう。「前回と同じ感じだから再発だろう」と自己判断せず、別の原因がないか確認することも大切です。

症状が強い場合はMRIなどで原因を確認する

椎間板や神経の状態を確認するため、症状に応じてMRIなどの画像検査が行われることがあります。ただし、画像上ヘルニアが再発していても症状がないケースもあると言われています。そのため、画像だけではなく症状や神経学的所見などを合わせた評価が重要です。

再発しても必ず再手術になるわけではない

「再発=また手術」と考える必要はありません。腰椎椎間板ヘルニア診療ガイドラインでも、再発には無症状のケースから再手術が必要になるケースまで、さまざまな状態があるとされています。

保存療法が検討されるケースもある

症状や神経障害の程度によっては、薬物療法などの保存的な方法が検討される場合があります。一方、症状が強い場合や神経障害が進んでいる場合などでは、手術が検討されることもあります。どの方法が適しているかは一人ひとり異なります。

筋力低下や排尿・排便障害がある場合は速やかに医療機関へ

足に急に力が入らなくなった、尿が出にくい、排尿・排便をコントロールしづらいといった症状は注意が必要です。重い神経障害が疑われるため、このような場合は整体院などで様子を見ず、速やかに医療機関を受診してください。

引用元:https://minds.jcqhc.or.jp/summary/c00645/

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島倉 嘉仁
国家資格:理学療法士 理学療法士として医療現場で培った経験を活かし、現在は健康づくりやスポーツパフォーマンスの向上を目指す方々まで幅広くサポートしています。 ジュニアアスリートの成長段階に合わせた運動指導にも対応。体の使い方だけでなく、栄養面からのアドバイスも含めて総合的に関われるのが私の強みです。 何よりも大切にしているのは「無理なく続けられること」。 一時的な変化よりも、継続できる仕組みづくりを意識しながら、一人ひとりに合ったサポートを心がけています。