TFCC損傷とは?症状・原因・治し方からセルフチェック、治るまでの期間までわかりやすく解説

1.TFCC損傷とは?まず知っておきたい症状と特徴

「手首の小指側がズキッとするんだけど、これって腱鞘炎かな?」

そんなときに考えられる原因の一つが、TFCC損傷です。TFCC損傷はスポーツをする方だけでなく、転倒や手首の使いすぎなどをきっかけに起こることもあると言われています。

TFCC(三角線維軟骨複合体)とは

TFCCは「三角線維軟骨複合体」と呼ばれ、手首の小指側にある軟骨や靭帯などが組み合わさった組織です。

「どんな役割があるの?」

イメージとしては、手首を支えるクッションのような存在です。手首にかかる力を吸収・伝達したり、関節を安定させたりする役割があると言われています。

そのため、TFCCに負担が集中すると、普段は何気なく行っている動作でも痛みを感じる場合があります。

TFCC損傷で現れやすい症状

代表的なのは、手首の小指側に出る痛みです。

たとえば「ドアノブを回した瞬間に痛い」「タオルを絞るとつらい」「床に手をつくと響く」といった訴えがみられると言われています。ほかにも、重い物を持ったときや手首をひねった際に痛みが強くなることがあります。

炎症が起きている場合には腫れや熱っぽさが出ることもあり、状態によっては手首の不安定感や動かしたときの違和感を覚えるケースもあります。

腱鞘炎など他の手首の痛みとの違い

「小指側が痛ければTFCC損傷ってこと?」

そうとは限りません。似た症状として、尺側手根伸筋腱の腱鞘炎などが挙げられます。こちらも小指側に痛みが出やすいため、症状だけでは見分けづらいと言われています。

一方、ドケルバン病は親指側に痛みが出ることが多いとされています。また、尺骨突き上げ症候群などでも小指側の痛みがみられる場合があります。

つまり、「場所が同じだからTFCC損傷」と自己判断するのは避けたほうがよいでしょう。痛みが続く、手をつけないほど痛むといった場合には、整形外科などへ来院して状態を確認してもらうことが大切です。

引用元:https://awata-ojikouen.com/symptom/tfcc/

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2.TFCC損傷が起こる原因|スポーツ・転倒・使いすぎ

「特にぶつけた覚えがないのに、どうしてTFCC損傷になるの?」

TFCC損傷は、転倒のように一度の強い衝撃で起こる場合もあれば、スポーツや仕事で手首へ負担が積み重なって生じるケースもあると言われています。

転倒などによる外傷

よくみられるきっかけの一つが、転んだときに手をつく動作です。

「手をついただけでも傷めるんですか?」

転倒時には体重が手首へ一気にかかるうえ、手首にねじれの力が加わることがあります。その結果、TFCCへ強い負担がかかり、損傷につながる場合があると言われています。スポーツ中の転倒や交通事故など、強い衝撃を受けたあとに痛みが出るケースもあります。

スポーツによる負担

TFCC損傷は、手首を繰り返し使うスポーツとも関係すると言われています。

たとえば、テニスやバドミントンのラケット操作、ゴルフのスイング、野球のバッティングなどです。道具から伝わる衝撃や、ひねる動作が何度も繰り返されることで、少しずつTFCCへ負担が蓄積する場合があります。

「痛いけどプレーできるから大丈夫」と無理を続けるのではなく、違和感が続く場合は一度状態を確認しておくと安心です。

手首の使いすぎ

原因はスポーツだけではありません。

重い荷物を繰り返し運ぶ仕事や、手首をひねる作業などでも負担が蓄積すると言われています。毎日の動作は一回ごとの負荷が小さくても、回数が増えると手首へのストレスは無視できません。

特に「仕事が終わる頃になると小指側が痛む」という場合は、日常の使い方も振り返ってみましょう。

加齢による変性

「転んでもいないし、スポーツもしない」という方でもTFCC損傷がみられることがあります。

TFCCは年齢とともに変性する場合があり、以前より負担に耐えづらくなることがあると言われています。また、前腕にある2本の骨のうち尺骨が相対的に長い「尺骨プラスバリアンス」では、手首の小指側へ負荷が集中しやすいとされています。

つまり、TFCC損傷の原因は一つではありません。外傷、使いすぎ、年齢による変化などを含めて考えることが大切です。

引用元:https://awata-ojikouen.com/symptom/tfcc/

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3.TFCC損傷のセルフチェックと病院で行われる検査

「この手首の痛み、TFCC損傷なのかな?」

気になる場合は、まず痛む場所や動作を確認してみましょう。ただし、セルフチェックだけでTFCC損傷と判断するのは難しいと言われています。

自分で確認したい症状

最初に見ておきたいのが、痛みの場所です。TFCC損傷では、手首の小指側に痛みが現れやすいと言われています。

「普段は平気だけど、ひねったときだけ痛い」というケースもあります。ドアノブを回す、タオルを絞る、ペットボトルのふたを開けるといった動作で痛みが強くならないか確認してみましょう。

また、床から立ち上がる際に手をつくと痛む、特定の場所を押すと痛みを感じるといった症状も参考になります。

セルフチェックだけで断定しないことが重要

「小指側が痛いから、TFCC損傷で間違いない?」

実は、そうとは限りません。手首の小指側には腱や靭帯、骨などが集まっており、TFCC損傷以外でも似た痛みが出ることがあると言われています。

ネットで紹介されているテストを何度も繰り返したり、痛みを我慢して手首を強くひねったりするのも避けましょう。セルフチェックはあくまで状態を把握する目安として考えることが大切です。

医療機関で行われる主な検査

医療機関では、まず「いつから痛むのか」「どんな動作で症状が出るのか」などを確認し、触診や徒手検査が行われると言われています。

さらに、骨の状態などを確認するためにX線検査が行われる場合があります。TFCCそのものの状態を詳しく調べる際にはMRI検査が用いられることがあり、必要に応じて関節鏡による確認が検討されるケースもあります。

検査内容は症状や経過によって異なるため、すべての検査を行うわけではありません。

何科を来院する?

「手首が痛い場合、何科へ行けばいい?」

まずは整形外科への来院が選択肢になります。特に、転倒後から痛みが続いている、手首を動かしづらい、仕事やスポーツに支障が出ている場合は、早めに相談することが大切と言われています。

症状が長引いている場合や専門的な評価が必要なケースでは、手や手首を専門とする「手外科」の医師への相談が検討されることもあります。

引用元:https://awata-ojikouen.com/symptom/tfcc/

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4.TFCC損傷の治し方|保存療法から手術まで

「TFCC損傷って、手術をしないと改善しないの?」

そう不安になる方もいるでしょう。ただ、TFCC損傷では状態に合わせて、まず手首への負担を抑える保存療法が検討されることが多いと言われています。すべてのケースで手術が必要になるわけではありません。

まず行われることが多い保存療法

保存療法では、TFCCに負担がかかる動きを控えながら、手首を休ませることが基本になると言われています。

「仕事でどうしても手を使う場合は?」

症状によっては装具やサポーターなどで手首を固定し、負担を減らす方法が選択されることがあります。また、痛みに対して消炎鎮痛薬などが使用されたり、状態に応じて注射が検討されたりする場合もあるようです。

痛みが落ち着いてきた段階では、手首の動きや筋力を確認しながらリハビリテーションを進めることもあると言われています。

痛みがある時期に避けたいこと

「早く改善したいから、ストレッチしたほうがいい?」

痛みが強い時期に無理をするのはおすすめできません。特に、痛みを我慢したままテニスやゴルフなどを続けたり、手首を強くひねったりすると、TFCCへの負担が増える可能性があります。

重い荷物を持つ、床に手をついて体重をかけるといった動作にも注意が必要です。

また、「ほぐせば楽になるかも」と痛む部分を強くマッサージしたり、自己流で強いストレッチを行ったりすることも控えたほうがよいと言われています。

手術が検討されるケース

「保存療法で改善しなかったらどうするの?」

一定期間の保存療法を行っても痛みが続く場合や、TFCCの損傷によって手首の不安定性がみられる場合には、手術が検討されることがあります。

損傷した場所や程度などによって方法は異なり、関節鏡を用いた切除や修復などが選択されるケースもあると言われています。

TFCC損傷は状態によって適した対応が変わるため、「とにかく固定する」「痛くても動かす」と自己判断するのではなく、症状が続く場合は整形外科などへ来院し、適切な検査を受けることが大切です。

引用元:https://awata-ojikouen.com/symptom/tfcc/

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5.TFCC損傷はどのくらいで改善する?回復期間と来院の目安

「TFCC損傷って、どのくらいで改善するの?」

仕事やスポーツをしている方ほど気になるところですよね。ただ、TFCC損傷の回復期間は一律ではなく、損傷の程度や原因などによって異なると言われています。

改善までの期間には個人差がある

TFCC損傷には、転倒などをきっかけとする外傷性のものと、加齢や繰り返しの負担によって起こる変性によるものがあります。

さらに、損傷した場所や程度、手首の不安定性、仕事・スポーツでどれくらい手首を使うかによっても経過は変わると言われています。

「○週間休めば必ず大丈夫」と考えるのではなく、その時点の状態を確認しながら負荷を調整することが大切です。

スポーツ復帰を焦らない

「痛みがなくなったら、すぐスポーツに戻っていい?」

痛みの有無だけで復帰を決めるのは避けたほうがよいと言われています。手首の可動域や筋力に加えて、ラケットを振る、クラブを握る、ボールを投げるといった競技動作も確認する必要があります。

いきなり以前と同じ強度へ戻すのではなく、軽い練習から始め、様子を見ながら段階的に負荷を上げていくことがポイントです。

早めに整形外科へ相談したいケース

転倒して手をついたあとから強い痛みが続く場合や、腫れが目立つ場合は、早めに整形外科へ来院することが大切と言われています。

また、「手首をほとんど動かせない」「握る力が弱くなった」「グラグラする感じがある」といった症状にも注意しましょう。

軽い痛みだと思っていても長期間改善しない場合は、自己判断で使い続けず、一度状態を確認してもらうことが重要です。

TFCC損傷についてよくある質問

「TFCC損傷は自然に改善する?」

軽度の場合は、手首への負担を減らすことなどで症状が落ち着くケースもあると言われています。ただし、損傷の程度によって経過は異なります。

「放置するとどうなるの?」

痛みや不安定感が続く可能性もあるため、症状が長引く場合は放置しないほうがよいでしょう。

サポーターを使用する期間についても一律ではありません。湿布やアイシング、マッサージ、ストレッチについても状態によって適否が変わるため、自己判断で続けるのではなく専門家へ相談することが大切です。

仕事やスポーツへの復帰時期も同様です。「痛くないから大丈夫」と急いで戻すのではなく、手首の状態を確認しながら進めることがすすめられています。

引用元:https://awata-ojikouen.com/symptom/tfcc/

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島倉 嘉仁
国家資格:理学療法士 理学療法士として医療現場で培った経験を活かし、現在は健康づくりやスポーツパフォーマンスの向上を目指す方々まで幅広くサポートしています。 ジュニアアスリートの成長段階に合わせた運動指導にも対応。体の使い方だけでなく、栄養面からのアドバイスも含めて総合的に関われるのが私の強みです。 何よりも大切にしているのは「無理なく続けられること」。 一時的な変化よりも、継続できる仕組みづくりを意識しながら、一人ひとりに合ったサポートを心がけています。